平和の歌声 響かせ70年 広島合唱団 中区で31日記念演奏会 峠三吉の詩など披露へ 「勇気や元気届けたい」
24年3月17日
平和をテーマに歌声を響かせてきた広島合唱団(広島市中区)が、5月に創立70周年を迎える。今月31日には中区で記念演奏会を開き、原爆詩人峠三吉の詩による「墓標」などを披露する。「戦争が絶えない中、広島から平和を発信し続けたい」と練習を重ねている。(頼金育美)
合唱による平和運動「うたごえ運動」のさなかの1954年、労働組合の若者たちで結成した。毎年のように原水爆禁止世界大会の記念行事で歌い、核兵器禁止条約が発効した2021年1月には原爆ドーム前での集会で被爆者たちと歌声を合わせた。
現メンバーは30~80代の男女約30人。「平和のために何かしたい」と活動に共鳴して加わる若い仲間もいる。中広会館(西区)での週2回の練習に加え、誘い合って被爆者の証言や平和についての講演会を聞くなど、日頃から研さんを積む。寺本美和子団長(64)は「歌詞に描かれた人の気持ちを考えながら歌う。平和のことは合唱団で学んでいる」と話す。
記念演奏会は、中区加古町のJMSアステールプラザで午後2時から。ゲストの合唱団や楽団も交え、「明日に架ける橋」「リメンバー」など約20曲を奏でる。フィナーレでは、大州中(南区)の生徒の平和学習の感想文を基にしたオリジナル曲「ねがい」を全員で歌う。指揮者の高田龍治さん(72)は「歌声を通じて勇気や元気を届けたい」と張り切る。
一般3千円、中高大生1500円、小学生500円。28日までに電話で申し込む。同合唱団☎082(294)3981。
(2024年3月17日朝刊掲載)
合唱による平和運動「うたごえ運動」のさなかの1954年、労働組合の若者たちで結成した。毎年のように原水爆禁止世界大会の記念行事で歌い、核兵器禁止条約が発効した2021年1月には原爆ドーム前での集会で被爆者たちと歌声を合わせた。
現メンバーは30~80代の男女約30人。「平和のために何かしたい」と活動に共鳴して加わる若い仲間もいる。中広会館(西区)での週2回の練習に加え、誘い合って被爆者の証言や平和についての講演会を聞くなど、日頃から研さんを積む。寺本美和子団長(64)は「歌詞に描かれた人の気持ちを考えながら歌う。平和のことは合唱団で学んでいる」と話す。
記念演奏会は、中区加古町のJMSアステールプラザで午後2時から。ゲストの合唱団や楽団も交え、「明日に架ける橋」「リメンバー」など約20曲を奏でる。フィナーレでは、大州中(南区)の生徒の平和学習の感想文を基にしたオリジナル曲「ねがい」を全員で歌う。指揮者の高田龍治さん(72)は「歌声を通じて勇気や元気を届けたい」と張り切る。
一般3千円、中高大生1500円、小学生500円。28日までに電話で申し込む。同合唱団☎082(294)3981。
(2024年3月17日朝刊掲載)