×

ニュース

バウムクーヘン 似島の味 児童生徒考案の2種 南区のフェスタで販売

 広島市南区の似島小・中の児童生徒が考案したバウムクーヘンが16日、対岸の南区宇品海岸であったイベントで限定販売された。似島が国内発祥の地とされる洋菓子の魅力を広めようと、県内の製菓店などでつくる広島バウムクーヘン振興協議会が企画。子ども代表も接客に加わり、用意した200点が完売した。

 両校は授業の一環で、1月から商品開発に参画。バウムクーヘンの小片を大福餅のように求肥(ぎゅうひ)で包んだ「もちもちバウム」、空洞の部分にひき肉を詰めて揚げた「あげあげバウム」の2種類が商品化された。16日は「広島みなとフェスタ」の会場にブースを出し、各500円で販売。来場者が次々に買い求めた。

 バウムクーヘンは1919年、似島の捕虜収容所にいたドイツ人が初めて焼いたとされる。接客した似島小2年森本清和理(きなり)さん(8)は「お客さんが喜んでくれてうれしい」と笑顔。今春から県外で学ぶという似島中3年新延奏和(そうすけ)さん(15)は「ゆかりのお菓子をアピールし、卒業前に島へ恩返しできた」と話していた。(高木潤)

(2024年3月17日朝刊掲載)

年別アーカイブ