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広島城を築城 輝元の銅像建立に「協力を」 市民団体、市に要望 来月以降にCF

 広島市の市民団体「広島城天守閣の木造復元を実現する会」(南区)が、広島城(中区)を築いた毛利輝元の銅像建立に乗り出す。18日、松井一実市長に協力を依頼。4月以降に、製作費を集めるクラウドファンディング(CF)を始める。没後400年となる2025年の完成を目指す。

 輝元は戦国武将の毛利元就の孫で、1589年に築城を始めた。会は、JR広島駅(南区)の新駅ビル開業や被爆80年で、25年に多くの観光客が広島を訪れると想定。観光、文化の振興につながるとして、輝元の銅像建立を計画した。広島城三の丸などを候補地に考えているという。

 この日は、会のメンバー6人が市役所で松井市長に面会。大橋啓一会長(77)は「建立場所の提供などで協力してほしい」と要望した。CFでは1千万円程度を目標に掲げて企業や市民に寄付を呼びかけるといい、松井市長は「歴史への理解を深める賛同者を増やしてほしい」と応じていた。(川上裕)

(2024年3月19日朝刊掲載)

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