ウクライナ避難 ダンス講師に 福山在住ナタリアさん プロ経験生かし「皆さんと交流」
24年3月19日
ロシアによる侵攻でウクライナから福山市に避難しているプロダンサーのナタリア・フェドロフスカさん(35)が、4月から市内のフィットネスクラブでダンス講師として働き始める。侵攻が長期化する中、日本語学校を今月卒業し、就職を決断した。18日、同クラブ利用者を前にダンスを披露し、生活再建に向けて踏み出した。
「一緒に気持ちよく体を動かして頑張りましょう」。ナタリアさんは同市東桜町の「セントラルフィットネスクラブ福山」で利用者約30人に呼びかけ、音楽に合わせて手足を伸びやかに動かすモダンダンスを披露した。同市御船町の主婦神原三枝さん(78)は「とてもすてきな踊りで、さすがプロだと思った」と感心していた。
ナタリアさんはウクライナ東部ドネツク州出身で2022年6月に来日。同年9月から知人のいる福山市に移って日本語学校に通い、日本語能力試験で基本的な日本語を理解できるとされる「N4」に合格した。
終わりの見えない母国の戦況に「心が痛い。本当に寂しい」とうつむく。避難生活が間もなく2年となる中、プロダンサーだった母国での経験を生かして働くことを決めた。
4月から週1回、モダンダンスを教える。ナタリアさんは「母国の平和を願い、ダンスを通じて日本の皆さんと交流したい」と意気込んでいる。(松本輝)
(2024年3月19日朝刊掲載)
「一緒に気持ちよく体を動かして頑張りましょう」。ナタリアさんは同市東桜町の「セントラルフィットネスクラブ福山」で利用者約30人に呼びかけ、音楽に合わせて手足を伸びやかに動かすモダンダンスを披露した。同市御船町の主婦神原三枝さん(78)は「とてもすてきな踊りで、さすがプロだと思った」と感心していた。
ナタリアさんはウクライナ東部ドネツク州出身で2022年6月に来日。同年9月から知人のいる福山市に移って日本語学校に通い、日本語能力試験で基本的な日本語を理解できるとされる「N4」に合格した。
終わりの見えない母国の戦況に「心が痛い。本当に寂しい」とうつむく。避難生活が間もなく2年となる中、プロダンサーだった母国での経験を生かして働くことを決めた。
4月から週1回、モダンダンスを教える。ナタリアさんは「母国の平和を願い、ダンスを通じて日本の皆さんと交流したい」と意気込んでいる。(松本輝)
(2024年3月19日朝刊掲載)