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陸自 出雲に新大隊発足 人数と装備増強 火力使い戦闘可能に

 中国5県をカバーする陸上自衛隊第13旅団(広島県海田町)は21日、出雲駐屯地(出雲市)に新たに第13偵察戦闘大隊を発足した。従来あった偵察隊と、日本原駐屯地(岡山県奈義町)の戦車中隊などを統廃合した。出雲駐屯地全体の隊員数は約350人から約530人に増え、能力が強化された。

 防衛力整備計画に基づく部隊の効率化の一環。大隊は約300人で、砲や銃を備え最高時速100キロで走る機動戦闘車を新たに複数台配備した。情報を集める偵察だけでなく火力を使って戦闘できる部隊となる。人数や装備が増え、災害時の支援の強化にもつながる。

 出雲駐屯地は1953年の開設で、島根県内唯一の駐屯地。この日は部隊発足の式典があり、第13旅団の徳永勝彦旅団長が宗像秀樹大隊長に大隊旗を授与した。宗像大隊長は「装備と人が増えた。地域に根差しながら防災、防衛に尽力したい」と話した。(新山創)

(2024年3月22日朝刊掲載)

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