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艦載機移転後の騒音の悪化訴え 岩国2次訴訟で原告側

 米軍岩国基地(岩国市)の周辺住民が米軍機などの騒音被害の損害賠償と夜間・早朝の飛行差し止めを国に求めた第2次訴訟の第5回口頭弁論が22日、山口地裁岩国支部であった。原告側は米空母艦載機の移転による騒音の悪化と騒音による健康被害を訴えた。

 原告は準備書面で、滑走路が1キロ沖合に移る前の2008年度と、空母艦載機約60機が移転してきた後の22年度で「うるささ指数(W値)」を比較。W値は上昇しており、艦載機移転で被害は拡大したと主張した。

 W値80の地域に暮らす竹下節子さん(85)が意見陳述し「東京から地元岩国に戻って二十数年の間に一層うるさくなった。爆音で電話や会話が遮られる。耳鳴りと頭痛に悩まされている」と訴えた。

 国は準備書面で、費用を助成している住宅防音工事の効果などを主張した。

 第6回口頭弁論は6月20日の予定。

(2024年3月23日朝刊掲載)

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