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教育勅語の引用「考え方正しい」 広島市研修資料で東広島市長が見解

 広島市の松井一実市長が職員研修の資料に戦前の「教育勅語」の一部を引用していることを巡り、東広島市の高垣広徳市長は22日の会見で「(松井市長の)考え方は正しいものではないかなと思う」と述べた。

 教育勅語の引用について、松井市長は「物事を一律に良い悪いとせず、分析する目を持とうという資料として使っている」とし「物事の評価を多面的に考えるための実例として取り上げている」と説明している。

 高垣市長は「教育勅語には対立する解釈がある。行政ではそういう事象に向かう必要があり、中立的な判断のために、どう向かう必要があるのか。その例として教育勅語に託していると松井市長から聞いている」と説明。「例として出すのは誤ったことではないと思う」との見解を示した。

 市の研修での取り扱いについては「相当勉強しないと安易に語れない」と述べた。

(2024年3月23日朝刊掲載)

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