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フェンスやトイレ設置協議 本川小平和資料館巡る検討会議

 原爆資料館(広島市中区)の付属展示施設として2026年11月にリニューアルオープンを予定する本川小平和資料館(同)を巡り、市は27日、関係者に施設整備や展示方針の意見を聞く検討会議を広島国際会議場(同)で開いた。平和資料館周辺へのフェンスの設置や来館者向けトイレについて協議した。

 同小運営協議会の委員や校長、ボランティアガイドたち8人が出席した。市の担当者は「付属施設化でより多くの来館が見込まれる」として、児童の安全確保のため、学校敷地内にある平和資料館をフェンスで囲う必要性を強調。これに対し、出席者からは「児童にとって資料館が心理的に遠くなるのでは」と心配する声や、可動式の提案があった。

 本年度は2月末時点で約2万4千人が訪れており、トイレの設置場所についても意見を交わした。会議後、運営協議会の田中八重子副委員長(73)は「貴重な被爆建物。最適な方法をみんなで考えたい」と話した。

 検討会議は昨年3月に始まり3回目。今回の意見を基に、次回はフェンスの様式やトイレの設置場所、展示内容を話し合う。(山下美波)

(2024年3月28日朝刊掲載)

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