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原爆資料館長に石田氏 広島

 広島平和文化センター(広島市中区)が、管理運営する原爆資料館の第14代館長に市議会事務局長の石田芳文氏(60)を起用することが27日、分かった。今月末で退く滝川卓男館長(65)の後任として4月1日付で就く。

 石田氏は安佐南区出身で1986年に市職員。2011年4月から14年3月まで被爆体験継承担当課長を務め、被爆者の記憶を語り継ぐ「伝承者」養成事業や、原爆資料館のリニューアル事業に携わった。20年4月に市議会事務局長となり、今月末で市を退職する。

 石田氏は中国新聞の取材に「被爆80年を控え、記憶の風化が進む中で、世界中の人たちに展示を通じて原爆の悲惨さを伝えていく」と話した。

 また、広島平和文化センターは国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の久保雅之館長(65)の後任に、4月1日付で市文化財団常務理事の漆原正浩氏(63)を充てる。(野平慧一)

(2024年3月28日朝刊掲載)

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