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誤伐採のシダレヤナギ「枯死」 被爆樹木の登録取り消し 広島市

 広島市は28日、広島県発注の工事で昨年3月に誤って伐採された被爆樹木のシダレヤナギ1本が枯死したとして、被爆樹木の登録を取り消した。市内の被爆樹木は1本減り159本となった。

 シダレヤナギは東区の京橋川沿いにあり、爆心地から北東約2キロに位置。県が所有し、2017年に被爆樹木に登録していたが、県の委託業者が被爆樹木と認識せず根元から切り落とした。状況を確認してきた樹木医が今月10日、新芽が出る可能性がなく枯死したと判定した。

 市平和推進課は「注意深く見守っていたが、このような結果になり残念。所有者に対し、適切に管理するよう周知徹底する」。県河川課は「重く受け止め、再発防止に努める」としている。(山下美波)

(2024年3月29日朝刊掲載)

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