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「ピース・メール」で思い伝えて 原爆資料館で切手販売

 広島市は1日、原爆資料館(中区)の東館1階にあるミュージアムショップで切手の販売を始めた。入館者に、見学した感想や平和への思いを絵はがきに書いて館内のポストに投函(とうかん)してもらう「ピース・メール」の利用促進につなげる。

 切手は国内63円、国外100円。2022年3月に東館1階の売店「あおぎり」での取り扱いが終わって以降、資料館のある平和記念公園内では買えなかった。ミュージアムショップでは原爆ドームなどの絵はがきも購入できる。

 ピース・メールは、原爆や平和について入館者から世界の人々へ伝えてもらおうと、06年8月に開始。東館1階情報コーナーにある「ピース・ポスト」に絵はがきを投函すると、慰霊碑をデザインした消印で郵送される。同館によると、開始から1年間で千通余り投函があった。その後、減少傾向をたどり「知る人ぞ知る状態だった」という。

 市平和推進課は「見学直後の気持ちをつづり、受け取った人が被爆の実態に触れるきっかけにしてほしい」としている。(野平慧一)

(2024年4月2日朝刊掲載)

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