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被服支廠耐震化へ3.3億円 24年度文化庁 広島県に交付方針

 文化庁は1日、広島市南区にある国重要文化財の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」の耐震化費用として、2024年度に3億3600万円を広島県へ交付すると明らかにした。

 現存する4棟のうち1~3号棟を所有する県の申請に基づいて24年度の耐震工事費の半額を補助する。残る事業費は県と広島市が折半する。鉄骨の筋交い挿入やれんが壁の補強などの準備を進め、秋ごろをめどに工事を始める計画という。

 中国財務局が持つ4号棟は、財務局が24年度に同様の工事を進める予定で、具体的な金額は「入札に影響する」として公表していない。4棟とも耐震化の完了は26年度末となる見通し。1~3号棟の耐震化について県は、24年度から3年間の総事業費を29億5千万円と見込んでいる。(樋口浩二)

(2024年4月2日朝刊掲載)

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