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ノルウェー訪問 平和大使が抱負 県内外の高校生3人

 6月にノルウェーを訪れて核兵器廃絶を訴える高校生平和大使3人が3日、広島市役所で記者会見した。被爆3世で安佐南区のAICJ高2年野田優祥(ゆうあ)さん(16)は「平和の実現を真剣に願う高校生の活動に関心を持ってもらいたい」と意気込んだ。

 3人は派遣委員会に選ばれて6月3~9日に渡航。ノーベル賞委員会や外務省の関係者、高校生との面会を予定する。亡き祖父が被爆者という野田さんは「広島が身近でない人に、被爆者や私たちの活動への思いを直接伝えたい」と話した。

 長崎市の活水高3年木場笑里(えみり)さん(17)も被爆3世といい、被爆者の「他の誰にも同じ思いをしてほしくない」という思いの発信に意欲。神戸市のカナディアン・アカデミー3年藤井花(ろれあ)さん(17)は現地の若者の活動に関心を寄せた。

 平和大使は核兵器廃絶を求める署名活動などに取り組み、ノーベル平和賞の候補に挙がっている。活動のPRも兼ね、2018年からノルウェーを訪ねている。

(2024年4月4日朝刊掲載)

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