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サミット記念の被爆桜「2世」開花 平和公園でG7首脳植樹

 広島市で昨年5月にあった先進7カ国首脳会議(G7サミット)を記念し、参加した首脳たちが中区の平和記念公園に植樹した被爆桜の「2世」が花を咲かせた。来月で開催から1年。平和を願って被爆地に根を張り、元気に育っている。

 桜は高さ約1.7メートルで、直径3、4センチの花を3輪付けている。爆心地から約1キロの市役所本庁舎の敷地で被爆したソメイヨシノの2世で、サミット初日の19日に岸田文雄首相たち各国の首脳が原爆慰霊碑の西側緑地に植えた。今月に入って開花したとみられ、来園者がカメラを向けている。

 4日に花見に訪れた安佐南区の主婦田村美穂さん(52)は「けなげに頑張って咲いているよう。サミット後も世界情勢は不安定なままだけど早く平和になってほしい」と願った。

 首脳たちの配偶者プログラムの一環で、中区のひろしまゲートパークに植えられた被爆桜の2世も開花している。(野平慧一)

(2024年4月5日朝刊掲載)

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