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米下院議員のガザ原爆投下発言 「抗議すべきだ」立民・泉氏 上川外相は「憂慮」

 立憲民主党の泉健太代表は5日の記者会見で、米下院議員が3月下旬にパレスチナ自治区ガザへの原爆投下を促したと取れる発言をした問題で、日本政府に米側へ抗議するよう求めた。近く訪米する岸田文雄首相に「誤った認識に毅然(きぜん)とした立場を表明してほしい」と述べた。

 泉氏は、ガザ地区を巡る米共和党のウォルバーグ議員の「ナガサキやヒロシマのようであるべきだ。早く終わらせられる」との発言を「原爆投下に肯定的だ」と批判。日本政府に「なぜ抗議しないのか」と唱え、広島選出の首相が「何の立場も示さないのはあり得ない」と訴えた。

 上川陽子外相は同日の記者会見で議員の発言が「メディアを通じて拡散されていることを憂慮している」と指摘した。一方で議員がその後、核使用を促す意図がなかったと説明したことにも言及。抗議する考えの有無には答えなかった。(山本庸平、宮野史康)

(2024年4月6日朝刊掲載)

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