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本通の今昔たどる170点 郷土資料館で企画展

 広島市随一の繁華街、本通(中区)の歴史にスポットを当てた企画展が南区宇品御幸の市郷土資料館で開かれている。写真や絵図など約170点でまちの変遷を伝える。5月6日まで。

 すずらん灯が華やかな戦前の商店街、被爆後のがれきの街、雪による倒壊で1年足らずしか見られなかった1954年完成の初代アーケードなど、時代を切り取った写真が並ぶ。江戸期や明治期の絵図には、まんじゅう店や料理店、行き交う人々が生き生きと描かれている。

 大人の背丈ほどもある戦前の薬屋の木製看板、喫茶店のマッチラベルのコレクションも目を引く。会場を訪れた安佐南区の郷土研究者、益田崇教さん(58)は「資料から当時の人たちのざわめきや生活の様子が伝わってくる」と見入っていた。

 月曜(祝日を除く)と今月30日、5月1日休館。

(2024年4月9日朝刊掲載)

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