×

ニュース

田母神氏8・6講演 広島の市民団体が抗議文 

■記者 東海右佐衛門直柄

 広島市の市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」は22日、8月6日に市内で講演する田母神俊雄・前航空幕僚長と、主催する日本会議広島に中止を求める抗議声明文を送ったと発表した。

 田母神氏は「ヒロシマの平和を疑う」と題し、日本の核武装論などについて講演する予定。同会は声明で「被爆地が核兵器廃絶の先頭に立つべきこのときに、被爆者や市民に真正面から挑戦している」と批判している。市役所で記者会見した共同代表の岡本三夫広島修道大名誉教授は「見過ごすことはできない」と述べた。

 また、二つの広島県被団協など広島の被爆者7団体も22日、「被爆者の心情を逆なでする」と開催に抗議する文書を日本会議広島に送ったと発表した。

 日本会議広島の事務局は「抗議について特にコメントはない。講演のチケットはほぼ完売状態で、予定通り8月6日に開く」としている。

(2009年7月23日朝刊掲載)

関連記事
田母神氏8・6広島講演 フタバ図書がチケット販売中止 「市民感情配慮」 (09年7月13日)
田母神氏 8・6講演 日程変更を要請 広島市長(09年6月30日)
田母神氏らに抗議文 被爆者7団体へ 8・6講演に反発 (09年7月 1日)

年別アーカイブ