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米の抗議集会に連帯メッセージ HANWA森滝顧問

 「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」(HANWA)の森滝春子顧問(85)=広島市佐伯区=は、米カンザスシティー(ミズーリ州)にある核弾頭部品の製造施設前などで12~15日(現地時間)に行われた抗議集会に連帯しようと、参加者のアン・サレントロップさん(72)にメッセージを送った。

 「米核政策の要である施設の強化・拡大に反対する行動に、原爆が投下された地から敬意と連帯を表する」と強調。「核と人類は共存できない」と広島県被団協の初代理事長だった故父市郎さんの言葉も盛り込んだ。

 きっかけは、米国のカトリック系の平和活動家たちが原爆投下を「謝罪」しようと「巡礼団」を結成し、3月に広島を訪れたこと。サレントロップさんはその一員で、森滝さん宅も訪ねた。

 森滝さんは、米核戦力を支えるインフラの現場で非暴力による市民的不服従を貫くサレントロップさんの姿勢を知り、心を揺さぶられたという。「核超大国では覚悟が要る行動だろう。米国の同志の思いに応えたい」(小林可奈)

(2024年4月16日朝刊掲載)

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