「無責任は許さない」 韓国人被爆者訴訟で集会
02年7月31日
長崎で被爆した韓国人元徴用工の故金順吉さんが、国や徴用先の三菱重工業などを相手に損害賠償訴訟を起こしてから十年が経過したことを受け、支援者らによる「金順吉裁判十周年集会」が三十一日、長崎市で開かれた。
金さんは一九九二年七月に提訴し、一審・長崎地裁判決が賠償請 求を棄却した後の九八年に死去。訴訟を引き継いだ長男も亡くなり、現在は孫らが原告となっている。訴訟は控訴審でも棄却され、最高裁に上告している。
集会では、支援者らが金さんの遺影に向かって黙とう。「金順吉裁判を支援する会」の高実康稔代表は「強制連行と強制労働は国と 企業の共同違法行為。無責任のまま押し通すことは許さない」と訴えた。
韓国から駆け付けた車貞述・韓国原爆被害者協会釜山支部長は「金さんが思いを遂げずに亡くなったのが残念。後はわれわれが頑張り、被爆二世にも伝えていきたい」と力を込めた。
金さんは一九九二年七月に提訴し、一審・長崎地裁判決が賠償請 求を棄却した後の九八年に死去。訴訟を引き継いだ長男も亡くなり、現在は孫らが原告となっている。訴訟は控訴審でも棄却され、最高裁に上告している。
集会では、支援者らが金さんの遺影に向かって黙とう。「金順吉裁判を支援する会」の高実康稔代表は「強制連行と強制労働は国と 企業の共同違法行為。無責任のまま押し通すことは許さない」と訴えた。
韓国から駆け付けた車貞述・韓国原爆被害者協会釜山支部長は「金さんが思いを遂げずに亡くなったのが残念。後はわれわれが頑張り、被爆二世にも伝えていきたい」と力を込めた。