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小泉首相訪朝 在朝被爆者への援護問題 「拉致」の進展次第 厚労相見解

 坂口力厚生労働相は三日、閣議後の会見で、十七日の小泉純一郎首相の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)訪問に関連して、在朝被爆者への援護問題は、日本人拉致疑惑解決の進展に左右される―との認識を示した。

 坂口厚労相は、小泉首相と金正日総書記との首脳会談で両国の国交が正常化に向かえば、「在朝被爆者の問題が一気に進展することもありうる。他国(の被爆者)と同じ立場で支援できる」と述べた。

 一方で交渉が進まない場合、「(在朝被爆者援護が)人道問題としてどこまでできるか。北朝鮮も(拉致疑惑という)人道問題を抱えており、双方が問題をどう解決するかにかかっている」とし、在朝被爆者援護の進展には、拉致疑惑に関する北朝鮮側の努力が不可欠との見方を示した。

(2002年9月4日朝刊掲載)

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