×

ニュース

ハーバード大と京都大 グリークラブ卒業生「平和の歌声届ける」 来月18日 初の広島公演

 「日米こころのハーモニー」を掲げ、30年にわたって交流を続けている米ハーバード大と京都大の両グリークラブOB会。広島では初開催となるジョイント・コンサートが5月18日、広島市中区の広島女学院ゲーンスホールである。

 ハーバードグリークラブは1858年に創設された米国最古の大学男声合唱団で、指揮者・作曲家のレナード・バーンスタインもかつて在籍した。京都大グリークラブとはOB同士が1990年から、本拠地のボストンと京都をはじめ、東京、大阪、ホノルルなどで一緒にコンサートを開いてきた。

 今月11日、広島市役所で両グリークラブのOBたちが記者会見に出席。日本に留学経験のあるフィリップ・シェルドンさんは「ホームステイ先の父と、米国の実父は第2次世界大戦で敵として戦った。日米のOBが一緒に歌うことで、平和のハーモニーを広島にささげたい」と語った。

 コンサートには広島市民でつくる合唱団も出演。合唱組曲「土の歌」(作詞・大木惇夫、作曲・佐藤眞)から5曲を披露する。

 午後3時開演、入場無料。定員800人。実行委員会とNPO法人「音楽は平和を運ぶ」の主催。同法人☎082(247)8604。(西村文)

(2024年4月19日朝刊掲載)

年別アーカイブ