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「核兵器なくす」結束を 東京 法人発足記念シンポ

 20余りの被爆者団体や市民団体が加わる一般社団法人「核兵器をなくす日本キャンペーン」(東京)の発足記念シンポジウムが20日、東京都港区であった。広島市の市民グループ代表たち約130人が参加し、核兵器廃絶の実現に向けた方策を議論した。

 「核政策を知りたい広島若者有権者の会」(カクワカ広島)共同代表の田中美穂さん(29)は、国会議員と面会する活動を紹介し「核廃絶は大事だとする議員も、具体策は曖昧。核兵器禁止条約に参加するとは言えない」と指摘。「核廃絶の実現の仕方を提示していきたい」と意気込んだ。

 同法人は1日に発足。日本政府へ2030年までに核兵器禁止条約に加盟するよう働きかける。広島市中区のNPO法人ANT―Hiroshima理事長の渡部朋子さん(70)は「核なき世界は日本から。一人一人の力が要る」と訴えた。

 非政府組織(NGO)ピースボート共同代表の川崎哲(あきら)さん(55)は、来年前半に東京で国際市民会議を開く計画に触れ「これまでにないスケールと力をもって、日本政府の加盟を実現するキャンペーンをつくり出す」と語った。(宮野史康)

(2024年4月21日朝刊掲載)

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