×

ニュース

ウクライナから三次に避難 帰国や生活の費用 家族5人に支援を 国際交流協会が呼びかけ

 三次市の三次国際交流協会は、ロシア軍の侵攻が続くウクライナから三次市へ避難して2年となり、5月下旬をめどに帰国を予定する家族5人への寄付金を呼びかけている。子どもの進学が大きな理由で、渡航費や帰国後の生活費に充ててもらう。5月10日まで募る。

 ディミトル・ブワイロさん(40)、イリーナさん(38)夫妻と14~2歳の子ども3人。2022年4月、激戦地のウクライナ東部ドネツク州をたち、イリーナさんのいとこで三次在住のオクサナ・ヤシチェンコさん(48)を頼って避難した。家族によると、帰国後は比較的安全なエリアで暮らしを再スタートさせるという。

 空路でウクライナ隣国のポーランドなどを経由し、陸路で母国入りを目指す。航空券の手配と費用の一部を日本財団(東京)が負担する予定だが、全体で数十万円かかる見込み。「帰国後もゼロからの出発」と同協会。ブワイロさん家族の思いをくみ、寄付金でのサポートを決めた。

 同協会の事務局がある市共生社会推進課に持参するか、専用口座へ振り込んでもらい、帰国前に家族へ手渡す。専用口座はJAひろしま三次市役所支店の普通預金で口座番号0009561。名義は「一般財団法人三次国際交流協会」。同課☎0824(62)6242。(林淳一郎)

(2024年4月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ