ニュース

　米ハワイ州での研修を終えた広島女学院高（広島市中区）の３年生１７人が２２日、市役所で松井一実市長に帰国報告をした。平和記念公園（同）と姉妹公園協定を結んだパールハーバー国立記念公園を視察して学んだ共通点や相違点を伝えた。

　生徒は市が協定に基づき企画した事前学習を受け、３月３０日から６日間の日程で渡米。国立記念公園ではアリゾナ記念館や戦艦ミズーリを見学し、真珠湾攻撃に参加する日本兵を仮想現実（ＶＲ）で疑似体験した。

　帰国報告では「真珠湾で米軍は勇気の象徴にされている」と紹介。一方で「真珠湾も平和だった日常が突然壊される恐ろしさを読み取れた」と強調した。崎本恵梨華さん（１７）は「パールハーバー国立記念公園も平和記念公園のように犠牲者を弔って平和を志し、紛争を話し合いで解決する心を感じた」と話した。

　松井市長は「平和を愛する人を増やして」と、今後の活動に期待した。（山下美波）

（２０２４年４月２３日朝刊掲載）