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騒音最多「重く受け止め」 岩国市長 戦闘機飛来「必要」と説明

 岩国市の福田良彦市長は24日の記者会見で、米軍岩国基地周辺で2023年度に騒音を測定した回数が滑走路の沖合移設後の10年度以降で最多となったことについて「重く受け止めている」と述べた。過去最多となった苦情件数についても「市民に負担感がある」として、国に軽減対策を求めていく考えを示した。

 一方で福田市長は、騒音は滑走路の沖合移設前と比べ「かなり軽減されている」と説明。再び増加している原因として空母艦載機の移転と他基地からの戦闘機の飛来を挙げ、「昨今の国際情勢、東アジアの逼迫(ひっぱく)する安全保障環境から必要だったと理解している」と述べた。

 米軍が昨年11月の墜落事故を受け、飛行を一時停止した輸送機オスプレイが5月5日の基地開放イベント「フレンドシップデー」で飛来してくることについては「事故原因に対処して飛行を再開すると国から説明を受けている」と述べ、理解を示した。(川村奈菜)

(2024年4月25日朝刊掲載)

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