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岩国基地沖の阿多田島 騒音アンケート 大竹市に報告書 市民団体が提出

 米軍岩国基地(岩国市)の機能強化に反対する廿日市市と岩国市の市民団体が30日、同基地の北東約6キロの大竹市・阿多田島の住民に米軍機の騒音について尋ねたアンケート結果を同市に報告した。被害実態を受け止め、政策に反映させるよう求めた。

 廿日市市の「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会」と岩国市の「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」の計5人が大竹市役所を訪問。市内に住む山根文雄さん(79)が市危機管理課の田中宏幸課長に報告書と要望書を渡した。

 アンケートは2~3月に島の84世帯に配り53人分を回収。92・5%が電話が遮られるなど騒音で困っていると回答した。入山欣郎市長宛ての要望書では「騒音に苦しむ島民の叫びが凝縮されている」と指摘。メンバーからは住宅防音工事への市独自の支援などを求める声があった。

 田中課長は「住民の苦情などの記録簿を国に毎月出している。引き続き配慮を求めていきたい」と応じた。

(2024年5月1日朝刊掲載)

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