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オスプレイ参加 「中止の要求を」 岩国の市民団体

 岩国市の市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク(瀬戸内ネット)」は1日、米軍岩国基地で5日にある開放イベント「フレンドシップデー」への輸送機オスプレイの参加の中止を米軍と国に求めるよう、市に申し入れた。

 桑原清共同代表たち5人が市役所を訪問。昨年11月の死亡墜落事故を受けて米軍が全世界でオスプレイの飛行を停止し、3月に再開したことを踏まえ、「事故原因が明らかにされておらず、飛来や展示は容認できない」とする申し入れ書を提出した。石本英二・基地政策担当部長は「事故原因の説明は十分ではないが、安全性について国の責任で判断し確保されている」と述べ、中止を求めないとした。

 市は4月30日、フレンドシップデー参加予定のオスプレイ1機が同日に基地に飛来したことをまず確認。さらに別の2機が前日の29日に飛来していたことも確認したという。瀬戸内ネットの久米慶典事務局長は「例年通りオスプレイが当日飛行すれば、イベントが国民への飛行再開のPRに使われることになる。断じて認められない」としている。

(2024年5月2日朝刊掲載)

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