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「原爆の子の像」建立記念で式典 FF折り鶴ささげる 広島女学院大

 広島女学院大(広島市東区)は5日、中区の平和記念公園にある「原爆の子の像」の建立66年に合わせ、現地で記念式典を営んだ。2024ひろしまフラワーフェスティバル(FF)の期間中に来場者と学生が折った鶴をささげ、原爆で犠牲になった子どもたちを悼んだ。

 同大は3~5日、公園の一角に「折りづるひろば」を開設。来場者に協力を呼びかけ、約8千羽を作った。式典では、協賛した広島YMCA(中区)の約3千羽と共に碑前へ手向け、学生たち約60人で祈りをささげた。  参列した同大3年野島楓夏(ふうか)さん(20)は「多世代の来場者と交流し、平和を考えるきっかけになる。今後も携わりたい」と話した。

 原爆の子の像は、2歳で被爆し10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんの同級生たちの呼びかけで、1958年5月5日に除幕された。同大の学生は建立に関わった広島女学院中高(中区)元職員、故河本一郎さんの遺志を継ごうと2009年から同様の活動を続けている。(伊藤友一)

(2024年5月7日朝刊掲載)

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