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オスプレイ デモ飛行 岩国基地開放イベント

 岩国市の米軍岩国基地と海上自衛隊岩国基地は5日、基地を一般開放するイベント「フレンドシップデー」を開いた。昨年より約5万人多い約11万3千人(発表)でにぎわった。新型コロナウイルスなどの影響で中止や日程変更があり、5月の大型連休中の開催は5年ぶり。

 会場には米海軍のFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機などの米空母艦載機や海自の救難飛行艇US2など約30機が並んだ。米兵が機体のそばで来場者に説明する場面もあった。

 航空ショーでは米海兵隊所属のステルス戦闘機F35Bが急旋回やホバリングで会場を沸かせた。昨年11月の死亡墜落事故を受け、米軍が全世界で飛行を一時停止した輸送機オスプレイも海兵空陸任務部隊の演目で1機がデモ飛行。敵地に見立てた滑走路に米兵を降ろし、実戦さながらの動きを披露した。

 基地機能の強化に反対する岩国市の「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」の久米慶典事務局長は「フレンドシップデーがオスプレイの安全性のPRに利用された」と憤っていた。 (大平健幹)

(2024年5月6日朝刊掲載)

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