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旧海軍の特別展・観光名所PR… 「呉・大博覧会」15事業 市発表 大和ミュージアム休館で

 広島県呉市は、大和ミュージアム(宝町)のリニューアル工事に合わせて市内各所で展開する「呉・大博覧会」の概要案を明らかにした。観光集客を引っ張る同館が2025年2月~26年3月に休館する間も多くの人に市を訪れてもらう狙い。秋以降に15事業を本格化する。(衣川圭)

 同館にある戦艦大和の10分の1模型を、館外からガラス越しに見学できる通路を海側に設置する。パネルなど同館の展示品の一部は、ビュー・ポートくれ(中通)と赤れんが倉庫を活用した澎湃(ほうはい)館(昭和町)で展示する。入船山記念館(幸町)では旧海軍に関する特別展を開く。

 御手洗地区(豊町)の国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の指定30周年を記念したシンポジウムや「音戸の舟唄」発表会など、各地の観光名所をPRする事業も展開。市民の提案も受け付け、体験交流型イベントや外国人たちに注目される新企画の実施には補助金を出す。

 23年度は約80万人が来館した大和ミュージアム。リニューアルの実施設計の結果、再開は当初予定の25年度から26年度にずれこむことが分かった。市産業部の兼光賢副部長は「大和ミュージアムだけでない市の魅力を発信する機会にしたい。25年度は中身をさらに充実させる」としている。

(2024年5月8日朝刊掲載)

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