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　広島市は、１５日午前に中区の平和記念公園で実施する原爆慰霊碑に納められた原爆死没者名簿の「風通し」の様子を市の公式ユーチューブチャンネルで生配信する。初めての取り組みで、小中学校での平和学習への活用などにつなげる。

　午前８時１０分に配信を始める予定。１５分に黙とう後、職員が慰霊碑の石室から名簿１２６冊を取り出し、外気に当てて湿気を取る作業を１０時半ごろまで中継する。後日、短時間に編集した動画も配信する。

　市によると、例年は事前に市立小中学校にチラシを配り、見学を呼びかけてきた。ただ、実際には遠方の学校が訪れるのは難しく、昨年は近隣の１校だけだったという。原爆被害対策部調査課は「原爆死没者の慰霊と世界の恒久平和を願う思いを広く共有したい」としている。（下高充生）

（２０２４年５月１４日朝刊掲載）