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米の臨界前核実験計画 上川外相 問題視せず

 上川陽子外相は14日の記者会見で、米国が2024年前半と25年前半に臨界前核実験を計画していることを巡って「包括的核実験禁止条約(CTBT)で禁止されている核爆発を伴うものではない」と述べ、すぐに問題視しない姿勢を示した。

 臨界前核実験は、実施が判明するたびに被爆者団体や広島市が抗議している。上川氏は「核爆発を伴わない核実験の扱いは、核軍縮に取り組む中で今後検討すべき課題だ」と話した。

 今回の計画は米エネルギー省核安全保障局(NNSA)が中国新聞の取材に回答した。ロシアも臨界前核実験の準備をしている可能性が指摘されている。(宮野史康)

(2024年5月15日朝刊掲載)

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