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平和願う展覧会 来春開催へ視察 はつかいち美術ギャラリー 廿日市市のNZ姉妹都市在住 画家ホワイトさん

 ニュージーランド・マスタートン市の画家ロビン・ホワイトさん(77)が14日、姉妹都市・廿日市市のはつかいち美術ギャラリーを訪れた。原爆や平和をテーマにした作品も手掛けており、来春予定する展覧会で発信したいと会場を下見した。

 ホワイトさんは両市の交流事業をきっかけに2019年、同市津田の書道家小川妙子さん(73)と原爆の恐ろしさを伝える作品を共同制作。昨年、マスタートン市で書展を開いた小川さんが「世界で戦争が絶えない中、平和発信を」と廿日市での作品展を持ちかけた。

 13日に廿日市市入りしたホワイトさんは小川さんとギャラリーを見学。「見る人や作品のことをよく考えているギャラリーだと感じた。平和を願う広島での展覧会は意義深い」と力を込めた。15日は広島市中区の原爆資料館を視察し、被爆者の証言も聞くという。

 廿日市市は、地元の建材メーカーがマスタートン市に工場を設けた縁で、1998年に同市と姉妹都市提携し、交流を続けている。(八百村耕平)

(2024年5月15日朝刊掲載)

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