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被爆アオギリ里子に 広島の団体 「3世」で運動

■記者 桑島美帆

 市民団体「アオギリ広島事務所」(山田忠文代表)は、国内外で被爆アオギリ2世を育てている人が里親となり、その種子をさらに広める「アオギリ里子運動」に取り組む。8月6日正午から、広島市中区の平和記念公園内にある被爆アオギリ前で記念イベントを開く。

 被爆アオギリの種子や2世の苗木はこれまで、被爆証言活動を続けてきた沼田鈴子さん(85)=南区=をはじめ、市や市民らが修学旅行生たちに配って広めてきた。各地でほぼ順調に育っていることから「3世を通じてさらに被爆アオギリの物語を広めてもらおう」と、沼田さんたちが里子運動を企画した。

 記念イベントでは「アオギリ里子宣言」を採択。2世に実った種子を先着100人に無料で配る。沼田さんは「一粒一粒を大切に育て、周囲に優しい心をはぐくんでほしい」との思いを込めたいと話している。問い合わせは事務局へ。Tel082(835)0221。

(2009年7月24日朝刊掲載)

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