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「平和の大切さ感じた」 広島サミット記念館開館 平和公園

 広島市で昨年開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)の開幕から丸1年を迎えた19日、中区の平和記念公園に「G7広島サミット記念館」が開館した。初日から多くの来館者が訪れ、96点のゆかりの品々に見入った。

 首脳会議で使われた円卓、原爆資料館を見学後に岸田文雄首相や米国のバイデン大統領、招待国ウクライナのゼレンスキー大統領たちが記帳した芳名録のレプリカなどが並ぶ。

 埼玉県加須市の会社員千明賢吾さん(27)は「資料館で原爆の悲惨さを知り、記念館で世界平和の大切さを感じた。円卓などを実際に見られて良かった」と話した。

 公開に先立ち開館を祝う行事があり、広島県内の官民でつくる広島サミット県民会議会長の湯崎英彦知事や副会長の松井一実市長、サミットに携わった学生ボランティアたち計15人が出席。湯崎知事は「国内外から広島を訪れる方々にご覧いただき、サミットを思い起こすきっかけにしてほしい」とあいさつした。

 記念館は資料館東館の北側にあり、111平方メートルのプレハブ平屋。県民会議が約5千万円をかけて整備した。入館無料で、サミットが次に日本で開かれる2030年の12月末まで展示を続ける予定。開館時間は資料館と同じ午前7時半~午後7時だが時季によって変わる。12月30、31日休館。(山下美波)

(2024年5月20日朝刊掲載)

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