平和監視時計 リセット 広島サミットから１年 米臨界前核実験に抗議
24年5月20日
米国がバイデン政権下で３回目となる臨界前核実験を実施したのを受け、原爆資料館（広島市中区）は１９日、東館１階ロビーにある地球平和監視時計の「最後の核実験からの日数」の表示をリセットした。
石田芳文館長が正午にスイッチを操作。２０２１年９月１６日に米国が臨界前核実験をして以降の日数「９７６」のデジタル表示は、今回の実験が行われた今月１４日からの「５」に変わった。
５月１９日は広島市で昨年あった先進７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）の開幕からちょうど１年。当時、資料館を訪れたバイデン大統領は芳名録に「世界から核兵器を最終的に、そして、永久になくせる日に向けて、共に進んでいきましょう」と記帳した。
石田館長は「メッセージの真意は何だったのか。広島で向き合った核兵器の非人道性を思い起こし、政策の転換を願う」と述べた。
時計は０１年８月６日に設置。各国が核実験をするたびに抗議の意味を込めてリセットしており、今回で２９回目となった。（山下美波）
（２０２４年５月２０日朝刊掲載）
石田芳文館長が正午にスイッチを操作。２０２１年９月１６日に米国が臨界前核実験をして以降の日数「９７６」のデジタル表示は、今回の実験が行われた今月１４日からの「５」に変わった。
５月１９日は広島市で昨年あった先進７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）の開幕からちょうど１年。当時、資料館を訪れたバイデン大統領は芳名録に「世界から核兵器を最終的に、そして、永久になくせる日に向けて、共に進んでいきましょう」と記帳した。
石田館長は「メッセージの真意は何だったのか。広島で向き合った核兵器の非人道性を思い起こし、政策の転換を願う」と述べた。
時計は０１年８月６日に設置。各国が核実験をするたびに抗議の意味を込めてリセットしており、今回で２９回目となった。（山下美波）
（２０２４年５月２０日朝刊掲載）
