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サミット記念館 ゆかりの品紹介 広島 19日開館

 昨年5月に広島市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)を振り返る展示施設「G7広島サミット記念館」が中区の平和記念公園内に完成し、19日に開館する。被爆地に集った首脳たちが記帳した芳名録のレプリカなど、約100点のゆかりの品々を紹介する。入館は無料。

 設営を終えた記念館で17日に報道各社向けの内覧会があった。館内には首脳会議で使われた円卓のほか、原爆資料館を見学後に岸田文雄首相や米国のバイデン大統領、招待国ウクライナのゼレンスキー大統領たちが記したメッセージが並ぶ。日本語と英語の写真パネルでサミットの様子も伝える。

 広島県内の官民でつくる広島サミット県民会議が資料館東館の北側で3月に着工し、今月16日に完成した。111平方メートルのプレハブ平屋で整備費は約5千万円。年間20万人の入館者を見込み、サミットが次に日本で開かれる2030年の12月末まで展示を続ける予定。

 初日は午前10時半から開館行事があり、11時半ごろから一般公開する。県民会議事務局は「サミットの空気感に触れ、平和について考える機会にしてほしい」と期待している。開館時間は資料館と同じ午前7時半~午後7時だが、時季によって変わる。12月30、31日休館。 (野平慧一)

(2024年5月18日朝刊掲載)

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