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ウクライナの子の写真や絵 戦車を描く3歳児/8歳が描く兵士の似顔絵… 福山で企画展

 ロシアからの侵攻が続くウクライナの子どもたちの写真や絵を集めた企画展が、福山市丸之内の市人権平和資料館で開かれている。破壊されたアパートの前に立ち尽くす少女を捉えたカットなど23点が並ぶ。6月30日まで。

 世界幼児教育・保育機構(OMEP)日本委員会副会長を務める市立大の大庭三枝准教授が、侵攻間もない2022年に現地の職員から提供された資料などを展示した。国旗を掲げた戦車を描く3歳児の写真、8歳の子が描いた兵士の似顔絵などもある。

 日本が子どもの権利条約を批准して30年の節目に合わせ、同館が企画した。今月18、19日の福山ばら祭の会場でも現地の子どもの写真を展示。同26日午後1時半からは同館で大庭准教授の講演会を開く。

 大庭准教授は「子ども時代に受けた戦争の傷は計り知れない。子どもの人権侵害が続く現状を改めて考えてほしい」と話している。

 入館料は100円、高校生以下無料。月曜休館。同館☎084(924)6789。(原未緒)

(2024年5月18日朝刊掲載)

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