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被爆直後と今 「街の記憶」は 中区 写真見比べる企画展

 広島市中心部の被爆直後と現在を写真で見比べる企画展「街の記憶」が21日、中区の合人社ウェンディひと・まちプラザで始まった。見慣れた今の風景と照らし合わせることで原爆の被害を実感してもらおうと、長崎市の市民団体「ピースバトン・ナガサキ」が企画した。入場無料で26日まで。

 紙屋町や金座街、相生橋など11カ所の新旧の写真計22枚。原爆資料館が所蔵する焼け野原の光景と、同じアングルから見た今を対比する。現在の写真を撮影した中区の写真家堂畝紘子さん(41)は「木々や行き交う人々を入れ、街が生きている様子を表現した」と話す。

 ピースバトン・ナガサキは2010年から毎年、同様の写真展を長崎市内で開いている。松田斉副代表(68)は「長崎でも、資料館で見た被爆後の写真がなじみの場所だと気付いて驚く若者がいる。79年前と今を結び付けるきっかけにしてほしい」と願う。

 午前9時半~午後10時(最終日は午後4時まで)。(頼金育美)

(2024年5月22日朝刊掲載)

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