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政府は核禁条約へ署名・批准を 被爆者7団体が呼びかけ 広島

 広島の被爆者7団体は22日、広島市中区の平和記念公園で日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名活動をした。米国による臨界前核実験に抗議し、「核兵器のない世界」の実現へ賛同を呼びかけた。

 被爆者たち10人が条約参加を求める横断幕を掲げて約30分間、観光客たちに協力を求めた。家族と訪れた英国の大学生ゾーイ・ベリスフォードさん(22)は「少しでも力になりたい。核兵器保有国はもっと人々の幸せになることにお金を使うべきだ」と名前を記した。この日は61筆が集まった。

 米国が14日に臨界前核実験を実施してから初の署名活動となった。県被団協の箕牧(みまき)智之理事長は「他の核兵器保有国も実験を繰り返すことになる。黙っていられない」と強調。もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長は、ロシアが戦術核兵器の使用を想定した演習を始めたと発表したのを受け「使ったらどうなるかを知った上でするのは本当に醜い」と憤った。(山下美波)

(2024年5月23日朝刊掲載)

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