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PFAS対策学ぶ 東広島で住民参加

 発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が東広島市内の瀬野川水系周辺の井戸水などから国の暫定指針値(1リットル当たり50ナノグラム)を超えて検出された問題で、健康被害や対策を考える勉強会が25日、同市八本松飯田の川上地域センターであった。住民たち約40人が参加した。

 京都大の原田浩二准教授(環境衛生学)がオンラインで講演。PFASは少なくとも4700種類以上ある有機フッ素化合物の総称で、フライパンのコーティングや泡消火剤、半導体など幅広く使われていると説明した。発がん性やコレステロール値上昇などの健康リスクが分かってきており、近年、全国の河川や地下水から高濃度で検出されていると伝えた。

 日本に血中濃度の基準はないが、米国やドイツでは望ましい基準が示されていると解説。「基準に沿って受診や検査を促し、健康被害を防ぐことは重要だ」と述べた。

 浄水場の水から指針値を超えて検出された岡山県吉備中央町の住民も、町の対応などを報告。参加した八本松町の松岡豊子さん(73)は「暮らしの大きな不安を次世代に残さないためにも、しっかり学んで、解決のために行動したい」と話した。

 勉強会は共産党広島県議団が主催。同市黒瀬町、広島市東区にも会場を設けた。(教蓮孝匡)

(2024年5月26日朝刊掲載)

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