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核廃絶の機運 高める集い 広島 川崎哲さん講演に市民120人

 官民一体で核兵器廃絶への機運を高める平和集会が24日、広島市中区の合人社ウェンディひと・まちプラザであった。非政府組織(NGO)ピースボート共同代表の川崎哲(あきら)さん(55)が講演し、「軍事力で問題は解決しない」と訴えた。

 オンラインを含め広島県や県内市町の関係者、市民たち約120人が参加した。川崎さんは中東情勢などを例に、軍拡競争が国際的な危機を加速させていると指摘。安全保障には核軍縮が不可欠と強調した。

 集会は二つの広島県被団協など県内6団体でつくる実行委が2011年から毎年開催。日本政府に核兵器禁止条約の署名、批准などを求めるアピール文も採択した。

 この日夜には、先月発足した一般社団法人「核兵器をなくす日本キャンペーン」(東京)が同じ施設で活動説明会を開き、約50人が参加した。30年までに日本政府が禁止条約に加盟するよう求めており、広島コーディネーターの田中美穂さん(29)は「活動を広めるコミュニティーを広島でつくりたい」と協力を呼びかけた。(山下美波)

(2024年5月25日朝刊掲載)

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