修学旅行平和学習 学校アンケート 混雑緩和求める声目立つ
24年5月28日
広島平和文化センター(広島市中区)は27日、市への修学旅行で平和学習を受けた小中高を対象にした初のアンケート結果を公表した。回答した学校の99%が修学旅行での平和学習の継続を希望した。ただ、原爆資料館(同)の混雑緩和を求める意見も目立った。
アンケートは2022年11月からの1年間に被爆体験証言者や被爆体験伝承者の講話を聞いた小中高計1121校にオンラインで実施。平和学習の内容や効果、課題など39問を尋ね、456校から回答を得た。うち452校が今後も広島市での平和学習を続けたいとした。「厚みを持った生の体験として感じられた」などの声があった。
一方、資料館の混雑ぶりについては「止まることが許されず、子どもたちが見て思いを持つことが全くできなかった」などと記述。「修学旅行を他よりも先行して予約できる制度を導入すべきだ」とした学校が57%あった。
資料館の付属展示施設になる本川小と袋町小(いずれも中区)の両平和資料館を「見学したい」は216校(47%)、「展示内容による」は132校(29%)だった。谷史郎副理事長は「平和学習を念頭に両小の資料館を改善したい」と話した。(山下美波)
(2024年5月28日朝刊掲載)
アンケートは2022年11月からの1年間に被爆体験証言者や被爆体験伝承者の講話を聞いた小中高計1121校にオンラインで実施。平和学習の内容や効果、課題など39問を尋ね、456校から回答を得た。うち452校が今後も広島市での平和学習を続けたいとした。「厚みを持った生の体験として感じられた」などの声があった。
一方、資料館の混雑ぶりについては「止まることが許されず、子どもたちが見て思いを持つことが全くできなかった」などと記述。「修学旅行を他よりも先行して予約できる制度を導入すべきだ」とした学校が57%あった。
資料館の付属展示施設になる本川小と袋町小(いずれも中区)の両平和資料館を「見学したい」は216校(47%)、「展示内容による」は132校(29%)だった。谷史郎副理事長は「平和学習を念頭に両小の資料館を改善したい」と話した。(山下美波)
(2024年5月28日朝刊掲載)