電子チケット利用5割超 原爆資料館今月 入館待ちに効果
24年5月28日
広島市は27日、原爆資料館(中区)の混雑対策の一環で3月に始めた、チケットのオンライン販売と開館時間の延長の効果をまとめた。26日までの87日間のうち、入館待ちの時間がゼロの日数は約7割の59日間だった。5月は入館者の5割超がオンライン利用で、市は普及が進んでいるとみている。
入館待ちの時間は、最長の90分が2日間。続いて60分が5日間、30分以下が21日間だった。
市が昨年8月12~20日に調べた際は、120分が3日間、90分が6日間あった。これらの調査日と同様に1日当たり7千人以上が訪れた3月以降の38日間に限っても、ゼロは17日間あり、市は待ち時間の緩和へ効果が出たとみる。
月別の入館者数は、3月19万9981人(外国人7万9111人)、4月20万5930人(同9万9704人)でいずれも過去最多を更新した。うちチケットをオンライン購入した割合は3月33・9%、4月40・6%。5月は26日時点の入館20万人弱のうち51・1%がオンライン利用で、窓口購入者を上回っている。
朝夕各1時間の延長時間帯は、予約枠各600人に対し、平均122~177人で推移。7月から券売機の導入や総合案内所の移設、入館者の動態調査を予定する。市平和推進課は「オンライン利用の拡大は入館待ちの緩和につながる。分散入館へ開館延長を周知するなど、さらなる混雑緩和を目指す」と説明した。(野平慧一)
(2024年5月28日朝刊掲載)
入館待ちの時間は、最長の90分が2日間。続いて60分が5日間、30分以下が21日間だった。
市が昨年8月12~20日に調べた際は、120分が3日間、90分が6日間あった。これらの調査日と同様に1日当たり7千人以上が訪れた3月以降の38日間に限っても、ゼロは17日間あり、市は待ち時間の緩和へ効果が出たとみる。
月別の入館者数は、3月19万9981人(外国人7万9111人)、4月20万5930人(同9万9704人)でいずれも過去最多を更新した。うちチケットをオンライン購入した割合は3月33・9%、4月40・6%。5月は26日時点の入館20万人弱のうち51・1%がオンライン利用で、窓口購入者を上回っている。
朝夕各1時間の延長時間帯は、予約枠各600人に対し、平均122~177人で推移。7月から券売機の導入や総合案内所の移設、入館者の動態調査を予定する。市平和推進課は「オンライン利用の拡大は入館待ちの緩和につながる。分散入館へ開館延長を周知するなど、さらなる混雑緩和を目指す」と説明した。(野平慧一)
(2024年5月28日朝刊掲載)