平和式典招待状「早期の停戦を」 イスラエルに広島市 被爆者のメッセージに触れて
24年5月31日
広島市が8月6日に開く平和記念式典を巡り、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を続けるイスラエルの政府代表に送った招待状に、一刻も早い停戦を求めるメッセージを記したことが30日、分かった。多くの命が失われている現状を「極めて遺憾」とし、核兵器廃絶を含む平和な世界の実現へ一歩を踏み出すよう呼びかけている。
招待状では「このような時だからこそ、戦争による殺りくを体験した被爆者の『こんな思いを他の誰にもさせてはならない』という平和のメッセージに触れてほしい」と訴える。停戦と対話による問題解決を要請。市の願いを受け止めた上で、今年の式典への出席を検討するよう促している。
イスラエルのヘルツォグ大統領と駐日大使に宛て、29日に大使館へ郵送した。他国への招待状にはこうした文章は入れていない。市民団体などからは、招待に反対する声が出ている。
一方、ウクライナ侵攻を続けるロシアと、支援するベラルーシは招かない。代わりに書簡を送り「貴国に対する日本の姿勢について、各国代表等に誤解を生じさせ、式典の円滑な挙行に影響を及ぼすことがないようにする」と理由を説明した。一刻も早い平和的な解決を望むメッセージも付けた。(下高充生)
(2024年5月31日朝刊掲載)
招待状では「このような時だからこそ、戦争による殺りくを体験した被爆者の『こんな思いを他の誰にもさせてはならない』という平和のメッセージに触れてほしい」と訴える。停戦と対話による問題解決を要請。市の願いを受け止めた上で、今年の式典への出席を検討するよう促している。
イスラエルのヘルツォグ大統領と駐日大使に宛て、29日に大使館へ郵送した。他国への招待状にはこうした文章は入れていない。市民団体などからは、招待に反対する声が出ている。
一方、ウクライナ侵攻を続けるロシアと、支援するベラルーシは招かない。代わりに書簡を送り「貴国に対する日本の姿勢について、各国代表等に誤解を生じさせ、式典の円滑な挙行に影響を及ぼすことがないようにする」と理由を説明した。一刻も早い平和的な解決を望むメッセージも付けた。(下高充生)
(2024年5月31日朝刊掲載)