ルワンダへ広島から祈り 大虐殺から30年 中区で追悼集会 戦禍を生き延びた女性が講演
24年5月31日
1994年のルワンダ大虐殺の犠牲者を追悼する集会が広島市中区であった。戦禍を生き延びた永遠瑠(とわり)マリールイズさん(58)=福島市=の呼びかけで、学生や県内のルワンダ人たち約40人が参加。30年の節目に広島から平和への祈りをささげた。
25日にあった集会で、マリールイズさんは参加者と黙とうした後「今も兄の遺骨は見つかっていない」と明かした。毎年のように広島を訪れ、被爆者の故坪井直さんたちとも交流を重ねていたとして「平和へのバトンを受け取った」と話した。現在は福島市を拠点にNPO法人を立ち上げ、母国の教育支援に奔走している。
同国のマリークレール・ムカシネ駐日大使も駆け付け「私たちは大量虐殺や憎悪、差別がどこで起こっても反対の声を上げなければならない」と強調した。
広島市立大1年の田崎明務さん(19)は「当たり前に家族がいることがどれだけ幸せなことか考えさせられた」と話した。(山本真帆)
(2024年5月31日朝刊掲載)
25日にあった集会で、マリールイズさんは参加者と黙とうした後「今も兄の遺骨は見つかっていない」と明かした。毎年のように広島を訪れ、被爆者の故坪井直さんたちとも交流を重ねていたとして「平和へのバトンを受け取った」と話した。現在は福島市を拠点にNPO法人を立ち上げ、母国の教育支援に奔走している。
同国のマリークレール・ムカシネ駐日大使も駆け付け「私たちは大量虐殺や憎悪、差別がどこで起こっても反対の声を上げなければならない」と強調した。
広島市立大1年の田崎明務さん(19)は「当たり前に家族がいることがどれだけ幸せなことか考えさせられた」と話した。(山本真帆)
(2024年5月31日朝刊掲載)