PFAS問題 汚染源調査 米側に要求を 広島知事・東広島市長 防衛省に要望
24年6月5日
広島県の湯崎英彦知事と東広島市の高垣広徳市長は4日、同市内の瀬野川水系周辺で国の暫定指針値を超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出されている問題で、汚染源の可能性が高いとみる米軍川上弾薬庫の調査を米側に働きかけるよう防衛省に求めた。鬼木誠防衛副大臣は「重く受け止めている。あらゆる機会を通じ米軍に伝えていく」と応じたという。(樋口浩二、宮野史康)
湯崎知事と高垣市長は、国の2025年度予算編成に向けた県の政策提案に合わせて同省を訪問。弾薬庫内の水質・土壌調査や農作物への影響評価の検討など4項目を求める要望書を届けた。
面会後、取材に応じた湯崎知事らは、鬼木氏から前向きな回答があったと説明。高垣市長は「一定の進展が見込まれる。汚染源の特定が重要で、それが住民の安心感にもつながる」と強調した。
PFASは発がん性などの健康リスクが指摘されている。市による昨年からの調査では、瀬野川水系周辺の水路や井戸など計99地点のうち25地点で指針値を超過。川上弾薬庫周辺の井戸水からは300倍超を検出した。
県は政策提案で、若者を中心とした転出超過を踏まえ、東京一極集中の弊害を国が積極的に発信することも内閣府などに要望。国土交通省には、JR芸備線や木次線を念頭に、全国のローカル線に関し「国の責任」でネットワークの方向性を早期に固めるよう求めた。
(2024年6月5日朝刊掲載)
湯崎知事と高垣市長は、国の2025年度予算編成に向けた県の政策提案に合わせて同省を訪問。弾薬庫内の水質・土壌調査や農作物への影響評価の検討など4項目を求める要望書を届けた。
面会後、取材に応じた湯崎知事らは、鬼木氏から前向きな回答があったと説明。高垣市長は「一定の進展が見込まれる。汚染源の特定が重要で、それが住民の安心感にもつながる」と強調した。
PFASは発がん性などの健康リスクが指摘されている。市による昨年からの調査では、瀬野川水系周辺の水路や井戸など計99地点のうち25地点で指針値を超過。川上弾薬庫周辺の井戸水からは300倍超を検出した。
県は政策提案で、若者を中心とした転出超過を踏まえ、東京一極集中の弊害を国が積極的に発信することも内閣府などに要望。国土交通省には、JR芸備線や木次線を念頭に、全国のローカル線に関し「国の責任」でネットワークの方向性を早期に固めるよう求めた。
(2024年6月5日朝刊掲載)