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広島の被服支廠 4棟のうち1棟自然史博物館に 市民団体、県に要望へ

 最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」(広島市南区)を巡り、市民団体「『自然の博物館』をつくる会」は5日、広島県庁で記者会見を開き、全4棟のうち1棟を自然史博物館として活用するよう県へ要望する考えを示した。

 要望書は「水と緑と生命の博物館」として動植物の標本や模型、映像を展示し、地球の歴史や県の自然史などの情報を発信するとともに、標本を保管する収蔵庫を設けるよう求めている。

 要望書は12日に県の担当者へ渡す予定。平山琢朗会長(67)は「博物館の新規建設は厳しい。被服支廠の活用を期待したい」と述べた。県の有識者懇談会は昨年3月にまとめた活用の方向性で「自然史、歴史博物館」を活用案の一つとしていた。

(2024年6月6日朝刊掲載)

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