子どもの平和の願い 沖縄へ 23日 慰霊の日 安芸高田や近郊の16人
24年6月6日
メッセージシート 催しで展示
安芸高田市や近郊の子どもたちが23日の沖縄慰霊の日に向け、平和の願いを託したメッセージシートを作った。同市ゆかりの戦国武将毛利元就の関連行事として昨秋にあったファッションショーのキッズモデル。衣装を手がけたデザイナーが沖縄で平和イベントを催している縁から、「自分たちも思いを届けたい」と企画した。(胡子洋)
縦180センチ、横90センチの和紙に、「あい」「えがお」「へいわ」の文字とともに沖縄と広島を「つなぐ」と力強くしたためた。大小色とりどりの折り鶴を張って彩り、元就の家紋も描いた。近く沖縄へ送り、23日にあるイベント会場に展示してもらう。
メンバーは三次市や北広島町を含む中学1年生までの16人。元就の郡山城入城500年記念で地元の若手事業家たちが昨年9月、吉田町で催した「現代版 元就ファッションショー」のモデルや司会役を担当した。当日はそれぞれの夢や個性に合わせて東京の鶴田能史(たかふみ)さんがデザインした衣装をまとい、特設の「ランウエー」を歩いた。
鶴田さんは「全ての人が笑顔になれる服」をテーマに創作を続け、平和の原点でもある広島や沖縄などでファッションショーを開催。千羽鶴を縫ったドレスなどを披露している。吉田での企画をきっかけにつながった子どもや保護者から今回の企画の提案があった。
「平和がいつまでも続きますように、との願いを込めました」と美土里小3年和田優乃愛(ゆのあ)さん(9)。子どもたちはメッセージ動画も収録し、鶴田さんに託す。
(2024年6月6日朝刊掲載)