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「被服支廠 平和学習施設に」 広島の高校生ら3人 県へ提案

 広島市南区にある最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」を巡り、広島県内の若者3人が7日、平和学習施設として利活用するよう県へ提案した。

 3月に舟入高を卒業し、留学を控える西区の小田珠々乃(すずの)さん(18)と、広島叡智(えいち)学園高3年の黒瀬陽音(はるね)さん(17)、同高2年の望月帆奈(はんな)さん(17)。提案では、原爆リトルボーイの実寸大の模型や第2次世界大戦時の新聞、写真を展示。被爆者の肉声や空襲警報を聞ける設備も置き、戦争の恐ろしさを五感に訴える内容としている。

 3人は昨年度に県の国際交流事業に参加。この日、中区でイメージ図を交えて利活用案を発表し、県へ提案書を渡した。ドイツとイタリアを訪れた小田さんは「欧州にある戦争関連の博物館のように展示を工夫してもらいたい」と期待した。都市圏魅力づくり推進課は「意見の一つとして参考にする」としている。(河野揚)

(2024年6月8日朝刊掲載)

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